WIN(地震学)

WINシステム(地震学)のノート

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内容

東京大学地震研究所によるWINシステムについて. インストール方法やフォーマットの概要など.

本サイトのノートは自動変換でPDFから移植されたものです. そのためまれに意図しない箇所に改行が入っていたり,文字が消えたり増えたりしている可能性があります. ご了承ください.

WINシステムとは

winコマンドでの地震波形読み取り画面

winコマンドでの地震波形読み取り画面

日本で標準的に使われている地震波形データのフォーマット,およびそれを処理するプログラム群です. 地震波形を読み取るためのGUIソフトウェアや,それを補助するためのプログラムから成ります.

フリーソフトなので無料でインストールできます.

日本の地震波形データは, ほとんどが WINフォーマット WIN32フォーマット NIEDによる拡張版)で管理されているので知っておくと良いでしょう.

震源決定の論文でたまに見られる, Hirata, Matsu’uraの手法による震源決定プログラム hypomhも, WINに付随しています.

動作環境

対応しているのはUnixのみです.
しかし最近はWindowsでもWSL(Windows Subsystem for Linux) を使用して気軽に利用できます. ただし一度設定を終えれば快適に利用できますが,WSLでのGUIの設定は少し大変です.

ちょっとむつかしい点

フォーマットが複雑です. 処理に必要なデータが複数ファイルに分かれていることや,FORTRAN用の固定長ファイルの書式が独特である点など.

なおこれについては,波形処理の際に SACフォーマットに変換するとPythonなどでの取り扱いが便利です.
公式でWIN→SAC変換用のwintosacやwin2sacというコマンドが配布されています (ここでも2種類あるのがまたややこしい).

またソフト自体がかなり古いので,Unix環境でしか動作せず,GUIの操作性にもやや癖があります.

上記のような点が,初心者が導入や使用をする上でのハードルを上げているように感じます.

参考

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